Ironman Texas 2019 参戦記/完走メダル4個目獲得!Legacy Program 参加資格まで、残り7レース!

【4月25日(木)】 移動日、初日

去年初参加し、本場アメリカのIRONMAN 大会の雰囲気や応援に感動し、JAL系マイルで行けるので、申し込みました。

ダラスから、330km南のThe Woodlandsという町で開催され、North American Championship なので、大きな大会で、トッププロ選手達も参加する大会です。今年は、女子チャンピオンのDaniela Ryfも参加してました。

朝方、ダラス到着、レンタカーで約3時間半かけて会場を目指します。前から興味のあったピックアップトラックを予約。さすがアメリカンなサイズ、デカイけど、迫力ありかっこいい!^_^ 駐車場も高速も広めなので、まぁ直ぐになれました。

今回は去年よりも1日少ない計画としたので、結構タイトなスケジュールです。

メイン会場はモールから近く、車はモールに駐めて、歩いて会場へ行けます。Athlete check-inとストアショッピング、Co2やら入手して、前からトライしたかった、脚を圧縮して、疲れを取る器具のブースが空いてたので、試してみました。運動後45分以内に行うのが、効果的だそうです。移動の疲れも取れたような感じはしました^_^

時間が合わなかったので、ブリーフィングはパスし、ホテルへ向かいチェックイン。
荷物整理、バイク組み立て、明日のラン、バイクバッグの用意をやっちゃいます。
ふと、バイクバッグが入ってない事に気付き、明日もらえば良いなと頭に入れときました。
個人での試泳は禁止されており、明日のオフィシャル試泳しか出来ないので、1年ぶりのWalmartでお土産物色、水、食料等買い出し、ゆっくり寝ました。

今回も車があるので、会場からチョット離れたホテルにし、前回より50ドル/泊ぐらいコストダウンしましたが、これは失敗だったかも。やっぱ冷蔵庫、電子レンジはあった方が良かった。部屋はまぁまぁ広いし、バスタブ有りで朝食付き。Baymont Inn、99ドル/泊。予約はExpediaで。

【4月26日(金)】 2日目 レース前日

朝8時から、スイム会場での試泳です。
今回も練習不足なんです。海練は2度参加してきたのですが、あの冷たさがなんとも苦手で、また海への恐怖感が出てきてて…
プールでは1時間半ノンストップ泳を数回やって、何とか自信を取り戻しに努めてから、来ました。

水温は約24度、冷たい感じはありません。
去年のパニックがあるので、ゆっくり水に慣れ、少しづつ距離を伸ばし、試泳しましたが、何か不安…

試泳後は、バイクバッグを貰わないといけないので、Ironman Vilageに戻り、事情を説明。アスリートチェックインは、昨日終了してるので、緊急連絡先に電話しなさいとの事。何でこんな事で、国際電話せなあかんのよ!と思いましたが、電話すると、T1で貰えるとの事。この日、3時までにバイク、ランギア等の預託をする必要があるので、1度ホテルに戻り、バイクを最終チェック、荷物準備し、T1会場へ。

会場入口のスタッフにバイクバッグの事情を説明すると、ちょっとみてくると、探しに行ってくれました。しばらくして、帰ってきて、なかったと言われました。ここには無いから、Ironman Village に戻って、そこにあるからって、言うわけです。
そんな事ないでしょ!さっき行って、こっちにあるって言われたんだから!って伝えても、No,no,no and no!みたいな感じで、全然ダメ。アメリカ人って、こういう時あるんですよね、思い込んだら、もうそれしかないって言い切っちゃう、っていうか^_^
時間的にも、Village に戻って、また来てたら3時過ぎちゃうし、やばいなと思い、仕方なく、さっきの緊急連絡先に再度国際電話(涙)
そしたら、彼女はT1にあるって言う、でも無いッて言われて、Village にあるって言われたよと伝えると、分かった、もう1度確認すると。しばらくして、再度電話すると、バイクバッグを預ける場所にあるとの事。まぁ、冷静に考えれば、バッグを預ける場所には余分にありそうだよなと思いましたよ^_^破けたりもするんだし…

さぁ、クリアになったので、T1に入り、バイクをセット。
バイクを預託する時に、日中から夜中の温度差等が原因でのパンクを嫌い、タイヤ空気を抜いて、レース当日に空気を入れる方が多いのですが、僕はそれをしません。理由は、大会にも寄りますが、当日はポンプ待ちの行列が出来ます。当日の慌ただしい準備の中、行列待つのはリスクなような気がしますし、自分のポンプ持って行くと荷物増えるし、貸して、貸してってなるし。
僕はタイヤ空気圧8キロにして、ブレーキとの干渉が無いかだけを預託時と当日の朝にチェックします。なるべく余裕を持って、苦手なスイムに臨めるように。
預託後は、家族のお土産の先買いを済ませて、テスラで車みたりして、早めにホテルへ、就寝。

【4月27日(土)】 レース当日

今回も、あまり眠れなかった。3時に起床。
いつも通り、モーリアンヒートパックでサトウのご飯と朝食を温め、小塩にぎり3個作る。

アクエリアスパウダーで、薄めを準備し、ボトルに。アクエリアスが無くなってから、エイドで支給されるゲータレードに切り替えを予定。Mag on グレープフルーツ7個&水をエネルギーボトルとして準備。

Ageスタートは6:40からなので、早めに4:30頃ホテル出発、バイクT1付近のイベントパーキングへ。これはホントに素晴らしいシステムで、しかも無料です。流石アメリカ!
バイクの準備をしてから、スイム会場まで歩いて約20分です。

この大会は、自分のbib number はタトゥーシールとして、配布されてません、代わりにbody markingとして、マジックで書いてくれます。朝からボランティアの方々が、ハイテンションでマーキングしてくれます。シールはカッコいいけど、取るのが大変なので、マジックの方が良いと思いますね。ゴールした時は既に消えてるし^_^因みに、オプションでシールも買える様です。

水温は25度、気温は14度。ジョグで温めて、早めにウェット着て、瞑想も軽くやります^_^
スタートはローリング方式で、自分予定タイムのエリアに並んで、早い順に、スタートします。

前日の状態があったので、スタートは最後尾に並んで、落ち着いてスタートすることにしました。
いよいよスタート!

【スイム】 2:10:15

ホントに最後尾でスタート。落ち着いて行ったつもりが、心折れて、直ぐボートに掴まる。しばらく、休んでると、ボートのお兄ちゃんが、大丈夫かい?と、大丈夫と答えるが、彼が、制限時間2時間20分あるから、全然大丈夫なんだけど、ダメだったら、やめた方が良いと思うよ的な発言。アハァーンとか言いながら、泳ぎだし、離れる。ちょっと泳ぐと、息苦しさに負けて、今度は近くにいたお姉さんのSUPに掴まる。スイム苦手なんですよねーとか、昨年も泳ぎ切ってるんだけどねーとか話しながら、休む。
明らかに、さっきの彼より、優しい^_^
彼女に名前を聞いたらCasey ケイシー、自分も自己紹介し、横について来てくれると、安心なんですけど、と伝えると、それが我々の役目ですからと快諾してくれて、その後ずーっとついてくれました。スイムアップまで(涙)数回休憩させてもらいました^_^
スイムアップ後、お礼に手でも振ろうかと、見ると、全然こっち見てないし^_^

周りのスタッフに、何処見てんのよ、T1はあっちよと急かされながら、ウェット脱がせ隊に、脱がせてもらいT1へ。
時計は2時間10分。去年より掛かってる(涙)制限時間も気にしないとやばいかも…

T1: 6:27

【バイク】 7:59:37

バイクスタート。コースは、フリーウェイを半分貸切、約160kmは高速を2周回し、残りは会場までの道です。時間はまだ9時過ぎなので、序盤の気温はそれほど高くはないが、徐々に高くなり、29度まで上がります。遮るものが無いので、昨年は日焼け止め塗らなかったので、凄い日焼けというか火傷した経験から、今年は持参しました。T1でもスタッフが塗ってくれるんですけど、塗りが均一じゃないので、なんていうかカッコ悪いんですよね^_^日本の塗りやすいのを奥さんに選んでもらって、効果絶大でした^_^

高速の緩やかなup downが続くのですが、風が凄い!行きは向かい風、帰りは追い風。
暑くて、風との戦いで、60km辺り、よそ見でコーンに激突するが、ど真ん中に当たったみたいで、バイクの勝ち、ふらつく程度で済みました。
帰りの追い風は、気持ち良くて、ぐんぐん飛ばせて楽しかった。
しかし、160km辺り、追い風ダウンヒルで50km以上で走行中、いきなり、パーーンと凄い音がし、フロントタイヤが破裂しました。ビックリして、ブレーキして、それなりに速度が下がってから、横に逃げて、停車しようとしたら、溝をフロントが越えられず、バイクが滑り、派手に落車。
イテェ〜と体を確認すると右肘血だらけ、膝側面も。頭とかは打たなかったので、意識ははっきりしてました。ある意味目が覚めたかも^_^
直ぐに、立ち上がり、バイクを起こし、フロントタイヤを外します。僕はチューブラーなので、タイヤがテープで固定されているので、それを少しずつ剥がして行きます。

すると、スクーターでスタッフが1人が駆けつけてくれました。今までレース中のパンクの経験がなかったので、落車したのを見て、大丈夫かと駆けつけてくれたのかなと思ってました。すると、彼がやってあげようか?といってきます。僕は、普通のスタッフとしか思ってなかったので、いや自分でやるから大丈夫だよと答えると、彼が、やってあげられるんだよと言うのです。ちらっと、スクーターを見ると、Techって書いてあるじゃん^_^お願いします!って、お任せして、自分はバイクチェックして、道具片付けて。彼は空気入れも持ってるし、見るからに慣れてる。あっという間に、交換、パンク品も捨てとくからと。最後に握手して、僕はホントラッキーだったとお礼を言って、レースに戻ります。
トータル10分ぐらいのロスだと思います。

僕は、過去のアイアンマンレースでバイクでトラブルが起きた事がありませんが、いつもレース中に、見るからに速そうな人達が、バイクトラブルでTechを長く待ってる光景を何度も、気の毒に思いながら見てましたので、今回の落車後まもなく、サポートを得られたのは、ホント幸運だったと思います。

実はこの時、スイム+バイクの制限時間10時間半を気にしてたんです。自分で交換してたら、絶対もっとかかってましたし。
右肘の傷口が、エアロポジション時のパッド位置に来てしまい、痛みでパッドに置けないので、片手エアロポジションでゴールまで急ぎます。
途中で、時計のボタン押し間違え、バイク時間分からなくなり、必至にバイクゴールへ。
恥ずかしながら、時計のトライアスロンモードも1年に1回しか使わないないので、全然ダメダメですね。

T2: 7:37

【ラン】 5:49:06

ランコースはメイン会場付近をゴールに、スイムで泳いだ湖あたりを3周回するコース。
時間的には、残り6時間半ぐらいはあったので、完走は出来そうかなと感じましたが、脚が攣りそうな感覚が中々ぬけません。
攣ってしまうと歩く比率が多くなってしまうので、何とか攣らない走り方を見つけ、走れるうちに遅くても走る事にしました。

いつもは、レース翌日まで電池が持つ筈の時計が、残量13%とか示してます。残り30k以上あり、絶対に持たないので、通常の時計モードに切り替え、24時迄にゴールすれば良いとの目安で、走りました。時間すら分からなくなったら、何もわからなくなってしまうので。
今年も相変わらず、約3kmぐらい、湖のほとり、water wayに多くの応援者達が連なって、力強く応援してくれます。やっぱりこのエリアだけは歩けなくなっちゃう。
2周目は、自分のペースがわからないので、頑張って走り、1周の時間を把握して、3周目に入ります。ここまで来て、制限時間に引っかかりたくないので。

最後は、他の人と被らないように前後調整して、ゴール!ポーズは一応カズダンスを意識してやったんですけど、ちょっと中途半端でした^_^
やっぱし、ゴールは嬉しい!この達成感^_^

メダルとTシャツ、キャップを受け取り、完走記念で、写真を撮ってくれるんですけど、取る時に、あー、あなた完走したの!おめでとう !と目の前で叫ぶ女性が。おー、Casey!お礼を言いたかったのよー、ありがと、とハグ😊 
今度はカメラマンのアシストボランティアをしてたようです。
この大会は、チェックイン時に赤いリストバンドを貰っていて、各アスリートは大会ボランティアに感謝を込めて、渡すという事になってるんです。彼女にバンドを渡して、もっとスイム練習して、また来ますと伝えました^_^
早朝のスイムレスキュー担当だったので、お礼言えないと思ってましたが、伝えられて良かったです。しかし、朝から夜中まで、ホントにボランティアの方々の精神は素晴らしいです。

ゴール後は、ブリトーと飲みものをもらい、暫し休憩。
モーニングバッグを受け取り、帰る準備をしてから、初めてのMedical へ。
入るには、理由が必要で、傷口を見せると、中へ通されました。
中には、スタッフが結構いて、簡易ベッドみたいのが、ズラリと並んでいて、かなりの数のアスリートが治療を受けてました。
システムが確立されてるみたいで、受け付けから、症状によって振り分けられ、とてもスムーズでした。僕のは擦り傷だけで大したことないので、消毒のみしてもらいました。
脚の裏がふやけてしまって、ワセリンガッツリ塗られてる人や、体調を崩しすぎて、スープを飲めるか、飲めないかみたいなやり取りをしてる人や、改めて、大変なスポーツだなと感じました。

そのままバイクpick up して、車でホテルへ。
今回は食欲全くなし、食べずに、シャワーして、乾かさないといけないウェット等洗ってから、就寝。

全体: 16:13:00

【4月29日(日)】 レース翌日

少しは寝れて、8時ごろ起床。
身体が重い。結局日焼け止めも、焦ってふくらはぎ側面には塗り忘れてしまい、火傷状態。落車の傷口も痛み、動くのが辛い。

軽く片付けして、朝食取って、お土産ショッピングや大好きなホームセンター巡りをしてホテルでゆっくりしました。
バイク拭いたり、帰国の準備。

【4月30日(月)】 帰国日

12:05のダラスからのフライトなので、6時に出発。約3時間ダラスまで戻り、帰国しました。

【要改善点】

・もっと海練

昨年に続けて2回目のIRONMAN Texasでしたが、まずは、完走出来て良かった。結果オーライでしたが、レース中にサポートしてくれた、CaseyとバイクTechに出会わなければ、完走も怪しかったかもしれません。
Texasは安定して、暑いし、良い天気で、人も良いし、街も綺麗。IRONMAN Village, スイム会場、T1、手軽なホテル、ショッピングモールが
車で直ぐです。駐車場も無料ですし。寒さが苦手な僕には合ってる気がします。

毎回ですが、練習不足での参加で、スイムは色々ありましたが、的確に状況判断しながら修正し、マネージ出来たのは、色々と教えて頂いたYTRIでの練習やテクニック、情報交換等が積み重なっての完走だと、今年も痛感しました。

一応今年のレースはこれで終了の予定です。来年に向けては、スイムやり直しでしょうね。場数を踏まないと、根深い苦手意識があるので。冬 引き続き、僕なりの適度な練習を続けたいと思います^_^

最後に、休み期間中に無理聞いてくれた奥さんと子供達に感謝です^_^明日からは家族旅行!

Legacy Program 参加資格まで、残り7レース!
1年に1回だとあと7年、でも確実に近づいてます^_^

超長文、お読み頂きありがとうございました。