Ironman Taiwan 2016 参戦記/ Legacy Program 満たすまで、残り11レース!

 

【9月29日(木)】 移動日

アイアンマン台湾は開催地を去年から変更し、 台湾島の西方約50kmに位置する澎湖(ポンフー)諸島で今年から開催される大会です。
普段は自分アレンジで行動するのですが、離島へのバイクの輸送が必要なのと、初めてのアイアンマンなので、その他参加者との交流も期待し、今回は「グッディツアー」にて、お願いする事にしました。

10時頃、羽田初のエバー航空で、台北松山空港へ。エバー航空の荷物規定は重量制で、預け荷物20㎏まで、手荷物7㎏までで、1㎏オーバーごとに$15
との事だったので、今回はハンディスケールを購入し、計りながらパッキングしましたが、シーコン+荷物で27㎏、手荷物は7㎏以下にするのが限界で、
超過料金覚悟で、チェックイン。何故だか、羽田空港で3㎏サービスしてるとの事で、4㎏オーバーのみで済みました。約6千円。パンク修理剤のクイックショットは預け不可で処分させられました。

松山空港へは約3時間、ポンフー馬公空港へは約50分のフライトで、空港からホテルへはバスで約20分。ホテルに着いたのは、夜の7時頃。
ホテルはオフィシャルホテルのYalin Hotel。エクスポ、T2、パーティ会場へ徒歩圏内、シャトルバスの発着駅になっており、大変便利。
ルームメイトの方と一緒に食事し、早めに就寝。

【9月30日(金)】  レース前々日

朝9時から、ツアープログラムに含む、バスでのコース下見にバスで出かけます。これが出来るのもツアーの魅力です。
先ずはホテルから約11㎞ほどに位置するT1へ。
既にバイクラックは設置されており、スイム会場のビーチも見てみると、みなさん口々に「波結構あるね~」
宮古島やアイアンマン完走者の方々ばかりだったので、そうですか~と答えましたが、自分としては、6月のハワイの海水浴中の波とあまり変わらないような感じがしました。

その後、バイクの折り返し地点から、T2へ向け、バスでの下見へ向かいます。コースマップのプロファイル上では、さほどUPDOWNは無いような印象でしたが、結構微妙な上下があるのと、路面の粗さがあるように、みなさん感じておられました。

T2にて、バスを下車し、アイアンマンストアで買い物をし、アスリートチェックイン。近くで昼食をとり、予定通り、ルームメートとスイム会場へタクシー(約600円、20分)で向かいます。会場には、既にブイが設置しており、ちらほら泳いでいる方がおりましたが、多くはありません。
波はそれなりにあり、 ハワイほどではありませんでしたが、透明度もありました。約1㎞弱試泳し、シャトルバスでホテルへ。

今回のツアー日程では、バイクのピックアップ予定が、30日の予定であったのですが、直前で手違いがあったようで、31日(土)の11時以降のピックアップに変更
されていました。31日はバイクチェックインが17時まで、日本語説明会が16時から、のような予定があり、大変タイトな日程で動く必要があるとみなさん覚悟されて
の参加でした。
しかし、試泳から帰って、ホテルで休んでいると、ツアーの方から連絡あり、なんとバイクが到着したとの事。すぐにロビーへ取りに行き、バイク組立。組立は10分で完了。毎回シーコンは素晴らしいと感じる瞬間です。ルームメートの方はACOR バイクポーターだったので、かなりバラシておられ、組立のお手伝いをしている時に、
Welcome Partyの時間となり、中断、会場へ。

ホテルから歩いて、約3分の台湾料理屋で開催、入口でくじ引き券をもらい、我々はたまたま2階へ着席。2階はメインステージ、サム酒井さんや、酒井絵美さん、 戸原開人さん達のテーブルがあり、かなりラッキーな席にすわれました。食事は、中華テーブルに運ばれてくる料理を、席に着いた方々とシェアする形で、料理は種類も豊富で、大変おいしい料理でした。
歌のライブから始まり、初めてアイアンマンに挑戦する方々が起立しての、Cheer upや、最後の豪華商品のホイールや、CEEPO完成車&フレーム抽選会は大盛り上がりでした。
後から聞きましたが、その他の階に座った方々は特にスピーカーやモニタで2階の状況を伝えているのではなく、ただ単に食事をする感じだったそうで、盛り上がりに掛けていたようです。この辺は次回改善してほしいポイントですね。

ホテルに帰り、バイクメンテをお願いし、準備万端。早めの就寝。

【10月1日(土)】  レース前日

午前中はバイクのテストを兼ねて、ホテル周辺を一人でツーリングしました。海沿いにゆっくり、繁華街を通ったり、田舎町っぽいところ通ったり...途中アスリートの方々とすれ違うたびに、会釈し。。。もう、楽しくて楽しくて!海外の知らない町を自分のバイクで走るってのは、楽しいですねホントに。

13時からバイクチェックインが開始されるので、11時半に、ルームメートとT1へ出発。道が分かりにくく、迷いながらも、途中に昼食で「牛肉面」50NT$(約150円)を食し、13時10分前に到着。既に、30人近く並んでおりましたが、早めに来て正解でした。帰るころには、長蛇の列でしたから。
受付でチップを受け取り、一人ひとりバイクと一緒に写真をとられます。自分のカメラでも撮ってくれます。
チェックイン後は、再度試泳。前日よりは波が収まっておりました。

ホテルで、休憩後、T2でRUN BAGチェックイン、その後、競技説明会へ。当日は快晴、水温も24度付近で、ウェットはOPTIONALとの事。
RUN BAGは前日の17時までに、済ませる必要があると書いてはあるのですが、数人の方は、説明会で初めて知ったと会場で発言されており、特別に対応しておりましたが、この大会は日本語競技説明会が1度のみの開催で前日の 16:45-17:15にあり、実質 RUN BAG 、Bike Checkinも説明会前に終了している必要があるような感じになるので、英語版しかないATHLETE GUIDEを理解出来ない方には、難しい様な気がします。もっと前から、数回説明会を行った方が、参加者は安心できますよね。まぁ運営側も大変なのも理解出来ますがね…
スペシャルニーズは迷いましたが、預けませんでした。

説明会後は、小龍包をたくさん食べて、早めの就寝です。

【10月2日(日)】 レース日

当日は3時起床。
補給で塩おにぎりを持って行きたいので、どうやってサトウのごはんを温めるか、調べた所、「モーリアンヒートパック」なるものを発見。
これは発熱剤を水と反応させると、約20分ぐらい蒸気を発生させる事が出来るもので、持ち運びが簡単、軽量で、サトウのごはん2個を一度に温められます!
おにぎり作って、CCDレモンでエネルギーボトル作り、準備完了。4時にツアー手配の朝食お弁当が配られたのですが、これはイマイチでした。
食べられそうな、パンと自分で用意していたもので、朝食とし、会場へ出発。
T1でタイヤ空気入れ、ボトル等準備します。空気入れは大会準備のものはあまりなかったです。私は隣の人に借りました。
5時半から15分間試泳が出来ますが、結局色々時間掛かり、1分ぐらいで時間切れ。十分試泳してるので気分的には問題なし。

【スイム】  1:49:36

コースはT型の1.9㎞を2周回。6時5分からプロから順次スタートします。
AGEの順番は1時間以内、1時間40分以内、1時間40分以上な感じで大まかに事故申告で並び、横に5レーンぐらい、5秒毎にスタートする方式です。
私は1.9㎞で50分なので、1時間40分の後ろぐらいの位置で、並びました。十分試泳出来ていたので、緊張はありませんでした。

スタート前、アナウンスで潮が左から右へ流れているので、左のブイへ向かって泳いだ方が良いとの事で、左のレーンに人が集中しており、
私も左に並んでました。
さぁ、スタート、前が行くのを待っていると、気が付くと最後尾辺りにおり、右3レーンには人がいない状態で、スタッフが「こっちからスタートして~」
と、促していて、私もそっちから海へ。最後尾からゆっくりスタートしました。 回りが見えるくらいの透明度なので、基本的には泳ぎ易かったです。

泳ぎ始めは、人が多く、いきなりバトル気味になり、ちょっとドキッとしましたが、落ち着いて回りを避けながら、自分のペースをつかみ始めました。
まぁ、平泳ぎの選手が多く、しかも、速いっていうか、自分のクロールと変わらない平泳ぎスイマーたちと泳ぎながら、1周目終了。時計は49分で、予定通り。
ビーチに上がり、給水、2周目に入ります。2周目の方が、人もばらけはじめ、泳ぎ易くなってきたなと感じながら、泳いでましたが、
気づくとロープが右手に当たり、流されている事に気づく…
結局1時間49分。10分遅れ。

T1:  9:59

【バイク】  8:14:38

補給、バイクの準備を行い、スタート。T1出口では、サム酒井さんが大きな声で応援してくれました^_^
バイクコースはポンフー諸島の島々を跨いで3周回するコース。
先ずは、周回コースに入るまでの約30km。踏まずに、回す事を意識し、進みます。今回はスイム後に良く、胃痙攣の様な状態で、胃が痛むのですが、
それが無かった。事前のガスター10が効いたかも。

しかし、暑い。もう絶対30度超えてます。また、事前のコースプロファイルではそこまで感じなかったのですが、地味なUP DOWNが続き、結構キツイ。
周回コースに入り、順調に進みますが、暑い。エイドで水ボトルを貰い、体を冷やしながら、進みますが、暑さ&UP DOWNがキツカッタ。
私のバイクは、プロ選手のバイクの様に、スッキリした感じにしたく、リアシートのボトルを1本仕様にしてます。なので、体冷却用の水ボトルは
1本で、周回してましたが、2周目で限界。下りて休憩後に、DHバーの間に水ボトルが、うまくハマる事に気づき、その後は2本仕様で。
3週目は選手も減ってきて、エイドで水がないとか言い出して。。。それでも進みます。水が無いから、スポーツドリンクで冷やしながら進みました。
次のエイドで、水が到着していたので、助かった。
とにかく、最初から最後まで、日陰無し、何とか周回終わり、T2へ。8時間以上掛かった(涙)

T2:  8:55

【ラン】  5:49:24

コースは約10㎞のコースを2往復し、エキスポ隣の競技場がゴールとなります。

ヘロヘロでしたが、体のどこにも痛みはありませんでした。これは驚きましたけど、まぁペースが遅いですからね(笑)
ランの準備をしますが、靴の中がビチョビチョの状態だったので、足裏がふやけた状態で、極力乾かしましたが、この状態でフルを
走るのには、ちょっと不安を感じます。ゆっくりもしてられないので、スタートします。

もう夕方の16時ぐらいなのに、まだ日差しがあります(涙)ゆっくり進みます。
出来ればシューズを濡らしたくなかったので、濡らさずようにエイドで体を冷やしながら、走りますが、もうそんな事も気にしていられない状態。
2キロごとのエイドでは、水をかぶり、全身冷やさないと、危ない状態で走っては、歩きを繰り返し進みます。
シューズは水浸しなので、案の定、右足裏は水ぶくれで痛み出します。
ハワイで有効だった、背中に氷を入れて走るのも、出来たのですが、氷の提供があるのが1か所のみで、これはもうちょっと増やして欲しかったな。

単純計算で、残り7時間ぐらいあると思いながら、走ってはいたのですが、32km付近でガーミン 920がなんと電池切れ。
聞いてはいたのですが、私レベルでは、色々設定をOFFにし、電池寿命を延ばす必要があったようです。
残り10km。時計無くなり、CUTOFF時間の不安も増え、ここまで来て足切りされたら、悔しすぎる!っと、ちょっと奮い立たせ、
残りは、ほとんど歩かず走りました。
残り、3㎞エイド、今何時?10時5分。よっしゃ~と叫び、ガッツポーズ!そこから、ノンストップで、競技場まで。
競技場周辺は歩いている人ばかりで、みんな抜かして、最後のストレートへ。あの良く見る光景の、コース両脇のオーディエンスも手を出して、
声援してくれて、ハイタッチしながら、ゴール!
終わったー、アイアンマンだ。「You are an Ironman!」ってアナウンスされたー
いやー、疲れたけど、なんか心地良い感じ^_^

ゴール後は、メダル、フィニッシャーズタオルを貰い、記念撮影。広場で一休み。
飲物だけもらい、飲みました。食欲は無し。

全体タイム: 16:12:32

結構、ギリギリでゴールとなりました。
バイクピックアップをし、ホテルへ。シャワー浴び、ざっと道具を洗い、そのまま就寝。

【10月3日(月)】 レース翌日

バイクの預けが10時までなので、バイクをパッキングし、ツアーへ預けます。
11時から、パーティなので、以前と同じレストランへ。
司会がいて、進行するのかと思いきや、単なる食事会。ビールは無料でしたね。
その後は、マッサージ屋に行き、夜は同じツアーの方々と、打ち上げ。
色々な情報交換が出来、有意義な時間でした。

ツアーで参加された方々は、約40名ほどで、2名は熱中症で入院された方もおられた様で、
コナのスロットを獲得された方も、知る限り2名おられました。

完走率は87%、結構高い!コナ出場権獲得国は33%で、日本人がトップだったようです。

【10月4日(火)】 帰国日

早朝に、ポンフーから台北へ。
夕方のフライトなので台北で、観光、小龍包食べて、エバー航空で帰国。
因みに、帰りのエバー航空での、バイク重量は27㎏でしたが、超過料金の請求なし。何でだ??
19時頃、無事羽田へ到着。

【反省点】
・レース日の朝食は自分で用意した方が良いかも。
・70.3HAWAIIの時に提供された、CLIFF チョコ味が
美味しかったので、バイク用に持って行ったが、
食べ難い。美味しく食べたのはレース後だったのを、
今思い出している。
・スイムの流されは勿体ないので、次回は良く考えて
泳ぎたい。
・日差しが強いことが予想される場合は、
半そでタイプのトライジャージが良い。
・あの白くなるのが嫌で、日焼け止め塗らない派なの
ですが、薄くても良いので、塗った方が、
ダメージが少ないかも。
・冷却用水ボトル入れは2か所必要。
・パンク修理剤を、どうやって準備するか要検討。
・バイクの遅さは、ダメダメ。改善しないと。

なんとか、初のアイアンマンを完走出来、色々な経験も出来て、収穫あるレースでした。ツアーでお知り合いになった方々の頑張りも刺激になりましたし、有益な情報交換も出来ました。

Legacy Program 満たすまで、残り11レース!
今後はアイアンマンブランドのレースのみに集中し、頑張ります。